歯周病の治療

歯周病には様々なリスクファクターが存在!総合的なケアが必要

お口の中には、約400~700種類の細菌が住んでいると言われています。これらの細菌すべてが歯周病菌というわけではないのですが、様々な要因で細菌がネバネバとした歯垢(プラーク)を作り、その歯垢内に潜む細菌(歯周病菌)が周辺の歯茎を赤く腫れさせ、徐々に歯を支える骨を溶かしていきます。この出来上がった歯垢は、粘着性があるので、残念ながら、うがいをした程度で簡単に落ちるようなものではありません。しかも、1mg中に10億個もの細菌が住み着いていると言われています。想像するだけでも恐ろしいですね…。

歯垢は歯磨きやフロスなどを行うことである程度除去していけますが、放置してしまうと石のように固まってしまいます。いわゆる“歯石”ですね。歯垢が歯石化してしまうと、セルフケアではお手上げ状態です。医師や歯科衛生士の手によるプロフェッショナルケアが必要になります。当院の患者様の中には、「セルフケアの時点でめんどくさがらずにしていれば良かった…」「もっと早く歯医者さんに行けば良かった…」とおっしゃる方がとても多いです。

歯周病を招く要因として、ブラッシングが不十分・甘いものを好む・喫煙・生活習慣の乱れなどがよく挙げられます。そのほかのリスクファクターとして、歯ぎしりや食いしばり、噛みしめ・詰め物や義歯の不適合・不規則な食習慣・ストレス・全身疾患・肥満・ストレス・歯が欠損している・遺伝・口呼吸・ホルモンバランス…などがあります。単に歯だけをキレイにすればいいというのではなく、全身疾患・習慣・心身の状態などを加味しながら、総合的に判断していく必要があるということがわかりますね。

歯周病を引き起こす真の原因を突き止めるのがポイント!

総合的な判断・治療・ケアを行っていけるよう、当院では、歯周病を引き起こした原因を突き止めることに重きを置いています。磨き残しが原因なのか、基礎疾患が引き金となっているのか、砂糖や脂質を摂り過ぎる食習慣をしていないか、暴飲暴食を日常的に行っていないか、喫煙の頻度が高くなっていないか…といった様々なリスクファクターを想定し、多角的な視点から根本的な原因を探っていきます。歯科用CTなどを使ってお口の中を隈なく調べ、見落としのないよう精密な診査・診断を下すのが当院の強みです。

また、単に原因を突き止めるだけでなく、どう改善をしていけば歯周病に悩まされない日々を送れるか、歯周病ケアや予防歯科を患者様のライフスタイルにどう組み合わせれば無理なく実践していけるか…といった患者様に寄り添いながら行うアドバイス・フォローにも力を注いでいます。