歯周病の予防

Step.1
歯周病とは...
歯周病という言葉は知っていても、具体的にどんな症状が出るのかはあまり知らない…という方は、案外多いものです。まずはセルフチェックをしてみましょう!
【こんな症状があれば歯周病かも?】
□歯茎から出血する
□お口の中がネバネバorネトネトする
□グラグラしている歯がある
□お口が臭う
□歯茎が下がっているor歯が長くなった
□歯茎が腫れやすい
□膿が出る
□歯磨きをすると毎回血が出る
□食べ物がよく詰まる
いくつ当てはまりましたか?実は、1つでも当てはまっていたら、もしかしたらあなたは歯周病の予備軍かもしれません。4つ以上当てはまっていたら、早急に“歯医者さん”に行って歯周病治療をはじめることを推奨いたします。
そもそも、お口の中には無数の細菌がいます。その中でも、お口の中に潜んでいる菌、特に、歯垢や歯石の中に潜む細菌が原因で起きる病気が“歯周病”です。歯と歯の間や歯肉の境目などのお掃除が不十分だと歯垢(プラーク)が溜まり、その中に住み着いた細菌(歯周病菌)が悪さをすることで歯茎が腫れ、歯を支える骨が溶けていくという恐ろしい病気です。
歯周病菌が毒素を出し始める初期は歯茎が軽く腫れます。これを歯肉炎といいます。さらに歯周病が進むと、歯周ポケットという溝ができるようになり、ちょっとした刺激で出血したり、膿が溜まったりします。これを歯周炎といいます。歯周炎には軽度・中度・重度があり、中度以降になると強い口臭も出るようになり、最悪の場合、歯が抜けてしまうことも…。
もっと単純で、ダイレクトにダメージがくる話をすると、口臭や歯茎が露出した状態、歯が細くなっている状態は、不潔な印象を周囲に与え、人間関係にヒビが入る可能性もあるということです。やはり、好きな人に嫌われるのは避けたいですよね。
歯周病が怖いのは、目立った痛みがなく、見た目上も腫れ位しか自覚症状がないという点、さらに静かに進行していくという点です。だからこそ“歯医者さん”での定期的なメンテナンスで早期発見をすることが大切になってくるわけです。
Step.2
歯周病の治療
歯周病と診断されたからといって「もう、歯がなくなってしまうんだ…」と悲観する必要はありません。まずは、こまめな歯磨き&フロスを行うとともに、歯垢・歯石を取り除き、健康なお口の状態に整えていくことから始めましょう。
基本治療として、歯周病を引き起こした根本原因の治療(歯垢や歯石の除去(プラークコントロール)、スケーリング、ルートプレーニング、嚙み合わせ調整など)を行い、歯周ポケットの溝を狭めていきます。基礎治療で歯周ポケットの溝が浅くならない場合は、外科治療を行うなど違った角度からアプローチを行います。
Step.3
定期的なメンテナンス
各種治療を行い、歯周ポケットの溝が2~3mm以下になったらメンテナンスに移行します。治療が終わって「はい、終了」ではなく、歯周病ケアはここからが本番です!なぜなら、歯周病は再発が非常に多いからです。患者様の歯並びに合った正しい歯磨き&ブラッシング指導、および当院での定期的なお口の健康診断&専門的なクリーニング(PMTC)で再発のリスクを減らし、歯周病を遠ざけていくことが肝心です。少しでも多くの歯が残せるよう、二人三脚で治療・メンテナンスに取り組むなど、親身なサポートを心がけています。